施術えらび 10

美容医療の麻酔は、どう選ぶ?

見積もりの読み違えがいちばん起きやすいのが麻酔です。種類は4つ、「麻酔込み」で込みなのは局所だけが主流。眠る麻酔は2.2万〜11万円と5倍違います。値段と一緒に何を聞いておきたいかまで、大手6院の調査データで整理しました。

美容医療の麻酔はどう選ぶ?のイメージイラスト
施術えらび 10 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06 最終更新 — 2026-06-13

01麻酔は4種類ある — 浅い順に整理する

美容医療で使われる麻酔は、大きく4種類に整理できる。浅い順に、塗る(表面)・吸う(笑気)・打つ(局所)・点滴で眠る(静脈)。 どれが選べるかは施術と院によって違いますが、料金の扱いにははっきりした傾向があります——「込み」になりやすいのは局所だけで、それ以外は別料金が標準です。

麻酔は「種類」ではなく「見積もりに載るかどうか」で読む。

FIG. 01 — 麻酔4種のレイヤー図(浅い順)

← 浅い 深い → 表面麻酔 クリーム・テープ 980円〜6,600円 別料金が標準 塗る・貼る 笑気麻酔 ガス吸入 2,200円〜10,450円 別料金が標準 吸う 局所麻酔 注射(施術部位) 6院中4院が無料明記 施術代込みが主流 打つ 静脈麻酔 点滴・眠る系 22,000円〜110,000円 別料金 点滴で眠る 局所だけが「込み」の主流 — それ以外は別料金で積み上がる 施術代込みが主流 別料金が標準 ※ 価格は2026年6月当ラボ調査(大手6院)。院ごとに名称・適用施術が異なる。 ※ 全身麻酔(198,000〜220,000円規模)は大手術向けの別枠で上記4種とは別。 ※ どの麻酔が選べるかは施術・院による。カウンセリングで確認のこと。
図1美容医療の麻酔4種 — 浅い順のレイヤー構造(価格は2026年6月当ラボ調査)

02「麻酔込み」の正体 — 込みなのは局所だけ、が主流

当ラボの麻酔・オプション料金調査(大手6院・第8号)では、局所麻酔が施術代込み(無料)と明記するのは6院中4院(湘南・品川・TCB・聖心)でした。

ただし表面・笑気・静脈は別料金が標準です。「痛みが不安だから眠る麻酔で」と希望した瞬間、数万円が見積もりに乗る構造になっています。

FIG. 02 — 見積もりの内訳構造

「麻酔込み」の範囲と追加料金の構造 施術料金の大枠(込み) 局所麻酔(注射) 6院中4院が「無料・込み」と明記 湘南・品川・TCB・聖心 施術代に含まれるのが主流 (別途明示がなければ込みと確認を) 追加 表面麻酔(クリーム・テープ) 980円〜6,600円 / 別料金が標準 笑気麻酔(ガス吸入) 2,200円〜10,450円 / 別料金が標準 静脈麻酔(点滴・眠る系) 22,000円〜110,000円 / 別料金 ※ 価格は2026年6月当ラボ調査(大手6院)。院ごとに名称・条件が異なるため、個別見積もりで確認のこと。
図2「込み」の範囲と追加料金の構造(価格は当ラボ調査値、個別見積もりで確認のこと)

03「眠る麻酔」は5倍違う — 金額と一緒に体制を聞く

静脈麻酔系の料金比較(大手6院・2026年6月確認・税込)
名称 価格 公式ページの条件記載
東京美容外科 無痛麻酔 22,000円 新宿院の特定医師限定と明記
湘南美容クリニック 安心麻酔(静脈麻酔) 31,900円 同日に複数手術でも1回価格と明記
聖心美容クリニック 静脈麻酔 38,500円
TCB東京中央美容外科 静脈麻酔(鎮静剤) 50,400円 「2人以上の医師が勤務している場合に対応可」と明記
東京美容外科 安心麻酔 88,000円
東京美容外科 静脈麻酔 110,000円
品川美容外科・共立美容外科 記載なし 公式料金ページに静脈麻酔系の掲載なし

価格は2026年6月時点の各院公式料金ページの記載です(湘南の麻酔料金は税込/税抜の明記がなく表示価格をそのまま記載)。名称・薬剤・適用施術は院ごとに異なり、同一サービスの比較ではありません。

価格差がそのまま品質差とは言えません。「眠る麻酔」は薬剤・深度・管理体制が院ごとに違うとされています。TCBのように対応条件(医師2人以上勤務時)を公式に書く院もあります——金額と一緒に「当日、麻酔を誰が管理するか」を聞いておきたいところです。

04開示は3段階 — 「記載なし」は無料という意味ではない

調査で見えたのは、麻酔の開示には3段階あるという実態でした。

全開示
湘南・TCB・東京美容外科
種類・料金を網羅的に公式ページに掲載。比較検討が可能。
一部開示
品川(笑気3,300円と局所込みのみ)・聖心(笑気の記載なし)
一部の麻酔は料金記載あり、記載がない種類はカウンセリングで確認が必要。
見積もり一括
共立
「お見積書(手術費または治療費、薬代などを全て含む)を作成」「お見積以外の追加費用は一切かからない」方針で個別定価が公式に存在しない。事前比較はできないが、総額が最初から見える方式。

「記載なし」はその麻酔の費用がゼロという意味ではありません。品川・共立のように掲載形式が異なる院は、カウンセリングか見積もりで個別に確認しておきましょう。

FIG. 03 — 大手6院 × 麻酔4種の開示マトリクス(2026年6月・当ラボ調査)

院 \ 麻酔 表面 笑気 局所 静脈 湘南美容 クリニック 掲載あり 掲載あり 込み ¥31,900 品川美容外科 記載なし ¥3,300 込み 記載なし TCB東京 中央美容外科 掲載あり 掲載あり 込み ¥50,400 聖心美容 クリニック 掲載あり 記載なし 込み ¥38,500 東京美容外科 掲載あり 掲載あり 掲載あり ¥22,000〜 共立美容外科 一括見積(個別定価が公式に存在しない) ※「込み」=局所が施術代込みと明記/「掲載あり」=公式ページに種類・料金の掲載あり。 ※「記載なし」=公式料金ページに該当麻酔の価格掲載なし(無料の意味ではない)。 ※ 当ラボ大手6院の公式料金ページ調査(2026年6月)範囲。静脈は院内に複数価格あり最小値。最新は各院で確認。
図3大手6院 × 麻酔4種の開示状況(2026年6月当ラボ調査・院ごとに掲載形式が異なる)

05麻酔で総額が逆転することがある

当ラボの唇ヒアルロン酸調査で確認された実例がある。TCBの神経ブロック麻酔は上唇・下唇それぞれ20,000円。上下両方なら麻酔だけで40,000円になり、唇の専用メニュー本体より麻酔が高くなる構成もあった。

聖心のブロック麻酔11,000円、TCBの腫れ止め点滴55,000円のように、本体の外側の項目は積み上がる。

本体価格が最安の院=総額最安とは限りません。見積もりは麻酔・針・薬込みの総額で比較するのが基本です(麻酔・オプション料金調査も参照)。

FIG. 04 — 麻酔加算で総額が逆転する仕組み(模式図)

施術本体(例) 麻酔加算 本体が安い院 (例・静脈麻酔) 本体(例) +静脈麻酔 ¥22,000〜110,000 総額:高い 本体が高い院 (例・局所込み) 本体(例) 局所込み 総額:安い ¥0 総額(相対)→ 本体が最安でも、麻酔加算で総額は逆転し得る ※ 本体価格は本記事に実数がないため「例」とし、長さは相対値。 ※ 麻酔加算は当ラボ大手6院調査(2026年6月)の静脈麻酔幅。総額は各院の見積もりで確認のこと。
図4本体が安い院でも、眠る麻酔を足すと総額が逆転し得る(模式図・本体は例)

06カウンセリングでこのまま聞く質問リスト

そのままコピーして使ってください。

01

「この見積もりに麻酔は入っていますか?種類は何ですか?」

— 「込み」の中身が局所だけか、表面・笑気も含むかで数千円〜変わる

02

「痛みが不安な場合、選べる麻酔と料金を教えてください」

— 選択肢と単価を見積もり前に出してもらう

03

「静脈麻酔を使う場合、当日は誰が麻酔を管理しますか?」

— 体制(医師数・モニタリング)は公式ページに書く院と書かない院がある

04

「麻酔を追加すると総額はいくらになりますか?」

— 本体ではなく総額で比較する

05

「術後の痛み止め・薬代は見積もりに入っていますか?」

— 点滴系オプションは5万円規模の院もある

06

「指名料はありますか?」

— 公式ページでの記載の有無は院ごとに分かれる。かかる場合は総額に乗る

FIG. 05 — 麻酔見積もりの質問リスト

麻酔は「込み」と総額を分けて確認 01-02 麻酔の範囲 見積もりに入るか 種類は何か 選べる麻酔と料金 03 管理体制 静脈麻酔は誰が管理 医師数・モニタリング 公式記載の有無も確認 04-06 総額加算 追加後の総額 痛み止め・薬代 指名料 本体価格ではなく麻酔込み総額で比較する
図5麻酔の質問6項目を、範囲・管理体制・総額加算に分けて確認する

よくある質問

麻酔代はどの院も同じくらいですか?

種類と院で大きく違います。当ラボの大手6院調査では、静脈麻酔系だけでも22,000円〜110,000円の幅がありました。単位の定義(部位/顔全体)も院ごとに違うため、自分の施術範囲でいくらかを確認するのが確実です。

「麻酔込み」と書いてあれば追加はかかりませんか?

込みなのは局所麻酔だけ、というケースが主流です。表面麻酔クリーム・笑気・静脈麻酔は別料金の院が多く、希望すると見積もりに追加されます。込みの範囲をカウンセリングで確認してください。

静脈麻酔は受けたほうがいいですか?

麻酔の要否・適応は施術内容と体の状態をふまえた医師の判断事項で、当ラボがお答えできるのは費用と確認の仕方だけです。費用(数万円規模)と当日の管理体制をセットで確認し、納得してから決めてください。

麻酔が安い院を選べば得ですか?

麻酔は名称が同じでも薬剤・深度・管理体制が院ごとに異なるとされ、価格差がそのまま同じサービスの差とは言えません。麻酔単体ではなく、本体+麻酔+薬代の総額と、説明に納得できるかで決めるのがおすすめです。

※このページは公式料金ページの記載と一般的な情報を整理したものです。麻酔の種類の選択・適応・安全性の判断は医師の診察によります。本記事は費用構造と確認ポイントの整理であり、医学的助言ではありません。医療機関のウェブサイト表示は医療法(広告規制)の対象です。価格は2026年6月時点の各院公式料金ページの記載で、改定される場合があります。特定の施術・クリニックを推奨するものではありません。

麻酔が「込み」か「別」かで、総額は変わる。

もらった見積もりに麻酔代は入っているか。見積もりチェック診断で聞き忘れが分かります。

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